精神病を患いながら働くということ

精神病 障害者雇用 個人的な備忘録

精神病、生活保護と就職活動について ~その1~

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決して生活保護の人を煽ってこの文章を書くわけではないのをまず前提に。

 

私は精神病を患いながら生きているので普通に暮らす人、もしくは私がこの病気にならなかった世界よりは多くの生活保護の方に自然と接しています。

 

シングルマザー 障害者 高齢

 

これは生活保護におけるキーワードです。ここではそこに追求はしませんが、貧困と隣合わせなデリケートな問題です。

これが一つでも当てはまり金融資本がないと一気に貧困に近づきます。

その話はまた今度でも。

 

 

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世間の当たりはとても厳しいです。

生活保護受給者に家計簿を提出しろ、パチンコなどに行くななどですが。

 

では、実際に生活保護の人に出会ってそのようなことを言ってるのでしょうか?

私には疑問です。実際に会ったら、彼らを目の前で見たら、はたしてどのような気持ちになるのでしょうか。

 

 

とは言っても、私が出会ったのは実際には3人の方です。数で言えば少ないかもしれません。そのうち二人は精神疾患の方でしたので私の備忘録としてここの記しておきます。

 

 

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1人は障害者就労訓練施設での40代男性の方。

 

背がとても高く、優しい方でした。

訓練も真面目でしたし、努力もされていました。

 

ネガティブさ……生活保護を語る時や以前の職場でいじめられたことを話している時は、極端な暗さをみせていました。

 

人と話も合わせることもでき、気配りもされる方でした。

 

一緒にいて気付いたのは、注意欠陥が多い方なのだなぁと。

それはチームで働く時、とてもハンデになるのかなとお話を聞いていて思いました。

 

家庭環境やなぜ生活保護のなったのかなどの深い話は当然やりませんでしたが私は好感を持てました。それは彼には常に強い働く意志があったからです。

 

ただ、私が気になったのは彼の会社選びに関して。

 

 

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実際にハローワークまで行き求人票をもらってくるという訓練の時でした。

 

障害者雇用というのは賃金が上がりにくいから、額面21万円以上の求人票以外私は興味ありません」

 

彼はそう言い放ち数枚の求人票を持ってきました。

指導官はおいおいお前ちょっと待てよと説いていましたが彼は結局話には応じませんでした。 

 

 

 

 

私はその事実に関して深い納得とそして目の前にある現実を不思議な気持ちで眺めていました。

 

確かに、彼の言ってる事実は正しいのです。

 

障害者雇用はパートタイマーや有期雇用、賃金が上がらないことが多いです。

 

 

 

 

 

そうなんですが、そうですが、よく考えるとこれは当然のことなのです。

 

 

 

 

 

 

障害者雇用、実際に働いたらわかりますが障害者の離職率はかなり高いです。

そして、それは自分の努力ではどうしようもない体調不良もあるからです。

 

重要度の高い仕事も任せることも難しいです。

と、言うかそもそも重要度が高く、賃金の高い仕事をするのであれば普通に正規雇用をすればいいはずなのです。それができないから障害者雇用なのです。

 

 

 

 

別に障害者が正規雇用に応募しても問題ありませんこなせるなら、その仕事を。

 

 

 

 

 

そして私が感じた最大の不思議は

「そもそも病気を抱えてない普通の40代で専門職でない男性が額面21万円の職につけるのか」

 

 

彼は今までの職歴が雑貨屋のパートタイマー1年と障害者雇用臨時雇用の人材派遣会社のイベントスタッフだけでした。

 

 

 

これは、答えとして「かなり難しい」になるでしょう。

そもそも障害をぬいた状態ですら厳しい条件なのです。

 

 

 

 

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志すのは悪くないかもしれません。

そもそも生活保護が額面13万円くらいなので、パートタイムや額面16万円くらいなら生活保護の方がいいよなと考えるのも私は人として当然のことだと思うのです。

 

 

 

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ただ、根本的に働こうという意志を持ち続けることは素晴らしいと思います。

しかし、冷静に自分の状況や自分がやれることは考えなくてはいけないと私は思います。